K様邸 水道工事

K様邸の古民家再生工事の中での大きな山場は、

後日blogに記載する予定の

・「潜り門まわりの工事」

・「雨漏りによる腐朽部分の再生工事」

そして

・「上下水の水道工事」でした。

 

 

既存の設備機器(キッチン・浴室・洗面化粧台・洗濯機)は下水には繋がっておらず、

隣地との境界にある溝に排水されており、トイレは汲み取り式です。

 

 

これらを隣の敷地(こちらもK様名義の土地)の最終枡に繋ぐにあたって、

トイレの排水工事が難題でした。

というのも、建物の周囲にぐるりとコンクリートが打たれており、

かなりの距離のコンクリートをハツって配管工事をしなければならなかったからです。

 

 

何とか知恵を出し、1帖の収納スペースだったところを新しいトイレに改修することで、

工事のボリュームを最小限にすることが出来、工事費用も抑えることができました。

 

 

給水(上水)工事に関しては、近年の給水管は塩ビパイプが使われているのですが、

こちらのお家は鉄製パイプが入っていたので、古くなって錆が出ることと、

遠くない将来あちこちに穴が開いて漏水の可能性がある為、

思い切って新しく引き込みなおすという決断をしました。

 

 

当初は隣の敷地の量水器から引き込む方向で考えていたのですが、

市の許可が下りず同敷地内の量水器を使うことが必須となり、

下水工事と同じ問題が出てきました。

 

しかも量水器と建物の間には、お庭と花崗岩の玄関ポーチや石を敷き詰めた沓脱スペースがあります。

そこで、給水の配管を迂回させて、

復元が可能な石貼り部分から建物の中へ引き込みをしました。

 

 

給水の工事が完了し、加藤さんに復元してもらい、以前よりも美しく納まりました。

 

庭の方は、普段から自分達で造園工事も手掛けてきたので、

最後は石から庭木まで復元できるという自信があり、

この選択ができたのだと思います。

 

古民家再生工事は、一つ一つの工事に「知恵と知識」・「決断力と技術力」が問われますが、

先日自分達での美装が終わり、「ここまで来たか…。」という思いです。

確実に言える事は、他社では、この金額にしてこの「品質と正確さ」は為し得ることはできないという事です。

 

 

K様、完成までもう少しお待ちくださいね(^^)

 

 

A.A

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